CENTRAL Photo Contest 2017 総評

フォトコン2017_結果発表

「ドイツが生んだ最高級インクジェット用紙/ハーネミューレ紙」は色と質感の再現性が高く、その写真表現力を多くの方に知って頂くことを目的とした写真公募展です。
作品が更に高いグレードに仕上がり、体感された全ての方が、また選ぶ素材。写真プリントのクオリティーにおいて、中部地区でプロからアマチュアカメラマンまで幅広く支持をいただいている弊社の技術とハーネミューレ紙のコラボレーションを是非実感してください。
厳選なる審査の結果、選出された受賞・入選作品作品展をセントラルアートギャラリーにて開催いたしました。

hahnemule

 

受賞・入選 作品

破壊/真光一雄様

グランプリ [破壊]

真光 一雅 様

【受賞者コメント】
県営アパートを立て直す為に解体している写真です。
住人がいなくなってから数年経っていて、その間にハトの巣がたくさんでき、一軒分の家が全部ハトの巣なんですよ。
壊す前に長年そこで半世紀を生活してきた人の証を写真に残そうと思って現場監督の許可を得て入って、
全部屋入って写真撮ったんです。
その時に一棟の中に40個の家がありますが、建物を壊し始めたためそのうち2つの部屋から、
ハトが大量に出てきたんです。そのハトの一匹です。
ここにハト来て欲しいと思いながら何時間も撮った写真はもう5~600枚撮りました。
グランプリの写真を撮る2年前に、同じ一角の一部を解体した時に写真撮りました。
その時に勉強したのが夕日の差した時に、その夕日が上手い具合に当たる時に写真撮ったら絶対迫力のある、
このバァーンとコンクリートが壊れて小石が飛び散ったその瞬間が撮れるんじゃないかという風に勉強しました。
あとはやっぱりここにハトの一匹も欲しいなという気持ちもありました。
そして2年後、同じ物件の別の所を解体始まったので、監督に頼んで写真を撮らしてもらってその時にはもう計算済みのアングルとか構成や、何時ごろ撮ればいいか、出来上がりをイメージして写真を撮っていました。
大変嬉しかったのは、先ほどこれを審査して頂いた方の1人に「作品作り撮影の段階でちゃんとイメージされてた、それを表現した、というところを私は選びました。」とおっしゃって頂いて、やっぱり写真を撮るという事はそういう風に撮るのが一番良いんだなぁという事を非常に勉強させて頂いて確信を持ちました。
主催者のセントラル画材さん審査員の多くの方々、本当に今回ありがとうございました。

【審査員より】
<吉田 宗義 様>
まるで絵画のようです。シュールな雰囲気に引き込まれました。
普段あまりレンズを向けないような題材だと思いますが、
色合い、光の当たり方、シャッターチャンスが見事にマッチして、
「こんな撮り方もあるんだ」と、思わされました。
<川嶋 なぎさ 様>
全作品の中でも特にインパクトがあり、記憶に残る作品でした。
一見、強く破壊的だがどこか叙情的でもあり、その中にも一筋の希望を感じる。
今の時代に対する問題定義なのか、なんらかの感情を表現したのか、
いずれにせよ、見る人にストーリーを想像させる印象的な作品だと思います。

<木村 一成 様>
まさに写真でしか味わえないおもしろさ!
ビル解体の一瞬をとらえた写真に、これほど凝視させられるとは思わなかった。
偶然が味方してくれたとしても、偶然をつかむのも作者の力量である。
鋭いカメラアイがあってこそ、その一瞬を切り取れたのであろう。

<秦 義之 様>
1つの作品の中に壊れていくものと生きていくものが同時に同じ強さで存在しています。
決定的瞬間を捕らえたのか、またはイメージして作り上げたもなのか。
その論議には全く意味がなく、生活の近くで撮影されていながら、
美しい戦争の報道写真をみたような不思議な気持ちになりました。
写真の中の情報量の多さ、細部まで長く見ていたい素晴らしい作品です。

 


Lightning Over Nagoya/ジェイソン・ウェイラー 様

準グランプリ [Lightning Over Nagoya]

ジェイソン・ウェイラー 様

ジェイソン・ウェイラー様webページはこちら

【受賞者コメント】
皆さんありがとうございます。こんなに素晴らしい写真家の方々と一緒に栄誉ある賞を
頂けて嬉しいです。
この写真は2年くらい撮ろうとずっと思ってやっと撮れたので凄く嬉しいです。
ありがとうございます。
普段撮影しているものは人物の写真が多いです。
その人物の本来の姿や表情の一瞬を捉えることにこだわって撮影しています。
ハーネミューレプリントは、細かい部分の表現力が高く、発色は良い。
自分が出したい色が出ていて非常にクオリティが高いプリントです。

【審査員より】
<吉田 宗義 様>
クールな作品です。
四角や直線で構成されたビルと電車。それにヒビを入れようとする雷の光。
でも雷鳴は聞こえ無い。静かな写真になっているのがいいですね。

<川嶋 なぎさ 様>
人工的な都会の光、天から降ってくる強い光、正面からストレートにとらえた構図は、
それらを客観的に一歩引いて見ている独特の視点だと思います。
また、下部の線路、上部の黒い雲、そしてそれらに挟まれる事によって強調される雷鳴が響くビル群。
この3層のバランスがとても素晴らしいです。

<木村 一成 様>
都市の日常を突き破るような雷が画面のなかで効いている。
列車やレールのきらめきも美しく、名古屋の夜景もいいものだと思わせる。
プリントの色調やワイドな比率もこの写真では効果的だ。
総じて高い技量を感じさせる作品である。

<秦 義之 様>
決定的な瞬間を作者がじっと見つめている姿が想像できますね。
雷の大きさや怖さも感じますが、その中電車やオフィスには明かりが灯り人や町の強さを見ることが出来ます。
大きなプリントでどのように伝わるのか楽しみな素晴らしい作品です。

 


Dramatic feather/山内優輝様

審査員特別賞 [Dramatic feather]

山内 優輝 様

山内 優輝 様webページはこちら

【受賞者コメント】
今回審査員特別賞を頂きました山内優輝と申します。
東京でカメラマンをやってます。
今日こういう場所でこれだけの方と一緒に素晴らしい作品観ながら、
短い時間だと思うんですけれどもお話出来る事もそうですし、
そういう機会を頂けた事に本当に感謝しております。
本当にありがとうございました。
普段は動物を撮影していて、
動物が持つ美しさを表現することにこだわっています。
普段からハーネミューレを愛用しており、
ハーネミューレでプリントすることを想定して撮影しています。
明るすぎず、落ち着いた色合いが表現できるので愛用しています。

【審査員より】
<吉田 宗義 様>
美しい作品です。正直、一昨年、昨年と動物の作品が入賞したので、
どうしようかとも思いましたが、良い作品は良いのです。
頭に乗せた羽がすごく効いていて、それがいやみになっていないのが素晴らしい。
フワッとしたボディの羽も美しい。作者の安定した力量を感じます。

<川嶋 なぎさ 様>
自然が作った造形美を、きわめてシンプルにとらえた事で、まさにドラマティックな表現になっています。
画作りに必要な「いかにマイナスするか」をよく考えられていると思います。

<木村 一成 様>
たった一枚の羽根が首にかかっている、これが決め手といっていい。
トップライトに照らされた鳥だけでも美しいが、この一枚の羽根がどれほど効果的か!
似たような作風はほかにもあったが、この写真は頭抜けていた。
小さなことを見逃さない作者の観察力と感性に拍手。

<秦 義之 様>
美意識と完成度、グランプリにも値する力作だと思います。
作者の被写体を見る力、写真にする力が伝わります。
この写真を見ている時は時間が止まったような感覚、周りの音さえ聞こえないような感覚になりました。
沢山撮っている方だと思うので、是非他にどんな作品を撮っているのか見てみたいです。


Dripping/廣江 修 様

ジェットグラフ賞 [Dripping]

廣江 修 様

廣江 修 様webページはこちら

【受賞者コメント】
大阪でスタジオを経営してます廣江と申します。
今まで中々忙しくてコンテスト等々出せなかったんですけども、
今回偶々出して賞を頂けて本当に良かったなと思います。
受賞する喜びというのを初めて知ったのかなって。
色々これをきっかけに今年も出しているんですけれどもどんどん賞を取っていきたいなと思っています。
この度本当に審査して頂いた審査員や先生方々協賛企業の方々本当にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
仕事では広告写真を主に撮影している。
お客様のニーズを満たすとともに、
自分らしさを提案していくことを主軸にしています。

【審査員より】
<吉田 宗義 様>
初見で「あ、これいいな」と思いました。手法は新しく無いですが、絵の具の色使いと、
最近流行りのハイキーな写真にはない、力強さが気持ちいいです。

<川嶋 なぎさ 様>
何らかの感情を表現しているのか、モード・ファッションなどを端的に表現したかったのか、
作者の意図までは読み取れませんが、絵作りとしてとても面白いです。
ただ、演出としては、かつて見た事のある感が否めませんが、
そういった作品の中でもライティングや構図などの完成度が高い仕上がりになっていると思います。

<木村 一成 様>
白背景にアンニュイな表情の人物、そこに絵の具が散ったり垂れたり。
モデルも大変だなぁ、と思っていたが、いやいや作者の術中にハマってしまうところだ。
ただし、ビジュアルの強さがこの作品の真骨頂、そのために作者は術を仕込んだと思う。
どうぞ展覧会の会場でじっくりご覧ください。

<秦 義之 様>
今なのか昭和なのか、ファッション写真のような、違うような?
不思議な懐かしい気持ちになる作品です。
ファッションフォトとするめにも、アート作品にする為にも、
もうの何か一つ強いコンセプトがあると良いかもしれません。
単写真ではなく組写真でもっと沢山の作品数で見てみたい作品です。
美しい存在、それを汚すこと、ただパンクではなく愛のあるものを意識してみて下さい。


入選

岩本 美和子 様 ・ 四方 伸季 様 ・ 谷口 哲 様

近井 直行 様 ・ 吉川 徹 様 ・ 柳井 達雄 様

牧野 千恵子 様 ・ 山本 桂子 様 ・ 奥田 祐 様

鳥居 厚志 様 ・ 森 康次 様 ・ 稲垣 美衣 様

松本 恵奈 様 ・ 千坂 史 様 ・ u___nn 様

成松 和司 様 ・ 西村 美佐 様 ・ 土屋 実生 様

加藤 昭夫 様 ・ 常川 真 様 ・ 久郷 帆南 様

鈴木 渚 様 ・ 矢田 徳夫 様 ・ 清田 大介 様

丹羽 明仁 様 ・ 岡 広樹 様 ・ 佐野 亜紀子 様

横地 孝典 様 ・ 朝木 健次郎 様 ・ 花田 真人 様

【総評】

<吉田 宗義 様>
今年で4回目、このコンテストも広く知られる様になってきて、全国から力作が集まる様になりました。
風景、動物、スナップ、モデル撮影など、応募作品は千差万別。前回よりさらにレベルアップされていて、
審査をする側も自然と力が入ります。
ただ、肖像権を気にしてからか、人物スナップがやや少なめだったのが淋しい気もします。もちろん肖像権は大切ですが‥
ハーネミューレを意識したと思われる作品も多く見られ、プリントのテクニックの重要さを再確認させられました。
さらにハーネミューレを使うことで、立派なアート作品として完成することを楽しみにしています。

<川嶋 なぎさ 様>
全体のクオリティーがとても高く…と、毎年同じことを言っていますが、年々確実にレベルが上がってきていると思います。
かといって、必ずしもキャリアが長く高度なテクニックを持った方達だけでなく、秀でたセンス、人を引きつける魅力、
それらを見極める目を持った作家が、このコンテストに挑んでくれるようになったという事だと思います。
レベルが上がったと感じた理由として、応募時のプリントの仕上がりが、ますます良くなったこともあります。
特にアマチュアの方だと、撮影テクニックは優れていても、プリントが残念な方も多く見うけられます。
このコンテストでは、質の高いプリントで応募された方が多かったです。
また、いろんなタイプの作品が応募されてくるのも、とても素晴らしい事です。
何年も続けると「このコンテストはこういう傾向」と認知される事も多いですが、写真の良さは様々です。
これからも、いろんなジャンルの作品を見せていただきたいです。

<木村 一成 様>
ハーネミューレのプリントを楽しむ展覧会にふさわしい作品を選べたと思う。
応募の時点で、プリント出力にこだわる人が増えたことは喜ばしい。
やはり写真は見え方が重要であり、見栄えが悪いとなかなか審査を通過できない。
もはや、撮り方だけで優劣をつけられた時代は終わった気がする。
写真の表現は、また一歩違う段階にきていることを強く感じた審査であった。

<秦 義之 様>
僕は昨年から審査に参加させて頂いていますが、
良い意味のほうが多いのですが、
良くも悪くもセントラルフォトコンテストってこんな感じだろうなぁ~というイメージが出来上がりつつあると思います。
組写真ではなく単写真での募集ですのでまずはインパクト。
入賞入選者はハーネミューレ紙で出力した際のプリントでの発色のトーンをイメージ出来るもの。
データではなくプリントでの提出なのでプリントのクオリティ。
以上3点はクリアしなければいけないポイントです、今回感じたのは多くの方がその部分をクリアしているという点が良かったですね。
そしてさらに写真としての強い魅力を持っていることが更に求められます。
なぜその写真を撮ったのか『コンセプト』『時代性』『独創性』があり見る側に強く伝わるものが、印象に残りますし好感が持てます。
何故撮られたのか作者の意図がわからない、どこかで見たことあるものではどんなに奇麗で技術があっても入賞出来ないコンテストに成長したのだと言えると思います。
入賞者、入選者の皆様おめでとうございます。
今年の入賞者の作品には瞬間を切り取る、またはその瞬間を自ら創り出す演出をし表現に高めたものが4点選ばれることになりました。


CENTRAL Photo Contest 2017 詳細

日時 / 2017年11月28日(火) ~ 12月3日(日)

時間 / 11:00 ~ 19:00 (最終日は17:00まで)

会場 / セントラル・アートギャラリー

名古屋市東区泉1-13-25 セントラル・アートビル4F

TEL 052 – 951 – 8998


CENTRAL Photo Contest 2017にご出品いただきました皆様へ

全国より多くの素晴らしい作品をこのコンテストにご出品いただきまして

スタッフ一同心よりお礼申し上げます。