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ヨーロッパ刺繍展示会

中国の毛糸刺繍は、1840年代にフランスの伝道師と修道女たちが中国人へ伝えた事に始まります。 中国人たちは、これをフランス刺繍と名付け盛んになり、専門の工場で商品化されるようになりました。 中国の毛糸刺繍には2種類あり、1つ目はフランス人が伝授した単色の毛糸を多種類使用し、クッションや靴などの日用品から美術品に至るまで、多様な製品が作られています。 2つ目は、1960年代に中国の職人が独自の改良と工夫を重ねて作り上げた観賞用の刺繍で、ヨーロッパでは「東方油絵」と呼ばれて称賛されているものです。 これは、絵画や写真を刺繍で再現するもので、原画に合わせ毛糸を染め上げるところから始まり、それらの多色の毛糸をより合わせ原画の持つ微妙な色合いを表現するのです。 このような糸を使って手作業で作られる刺繍は豊かな色彩と立体感を誇り、原画をも上回る高い芸術性を備えています。 ただ、こうした刺繍は、染色や撚糸に技量が必要とされるうえ、完成までに多大な時間と費用もかかるので、残念ながら現在で手掛ける職人は極めて少なくなっています。 刺繍は、各国の文化や国民性を反映するものです。作品を通じて皆様に幸せと笑みをお届けできれば、幸いです。

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